Googleが買収してオープン化したテクノロジー
先日友人と雑談していたときに、Googleの買収した企業のテクノロジーをことごとく無料化・オープンソース化していく動きが熱い!という話題で盛り上がったので、この2年ほどでGoogleがどのぐらいの技術をオープン化してきたのかまとめてみました。私がこの業界に入った2000年当時もITは投資額の少なさが魅力的でしたが、この10年でさらに加速して行っています。これだけの技術を無償で利用できるということは、例えばSkypeと同等の音声通信の品質を簡単に実現できるということなので、本当に信じられない話です。こういった時代にエンジニアでいるということは本当に大きなチャンスだと思います。
On2 Technologies (2010)
- ビデオコーデック (VP8)
- WebM (http://www.webmproject.org/)
- WebRTC (http://www.webrtc.org/reference)
Global IP Solutions (2010)
- Skypeの内部でも利用されているコーデック(iLBC, iSAC)
- WebRTC (http://www.webrtc.org/reference)
Instantiations (2010)
- Java開発を支援するツール群
- WindowBuilder (http://www.eclipse.org/windowbuilder/)
- Code Pro Profiler (http://onpositive.com/OnPositive/Company/Solutions_for_people/profiler)
- Code Pro AnalytiX (http://code.google.com/intl/ja/javadevtools/download-codepro.html)
- GWT Designer (http://code.google.com/intl/ja/webtoolkit/tools/download-gwtdesigner.html)
- WindowTester Pro (http://code.google.com/intl/ja/javadevtools/wintester/html/index.html)
この中でも大きな動きにつながっているのは、WebRTCとJava/Android への投資だと思います。結局、この業界では開発者を引きつけたプラットフォームが勝つというのを心得ている戦略です。個人的には来年あたりはモトローラ・モビリティを買収した関連でNFC周りの技術がオープンにされていくと面白いのになと思います。